尖圭コンジローマは再発が多い

ウィルス

尖圭コンジローマの特徴の一つとして、再発率の高さが挙げられます。
尖圭コンジローマの症状は、性器や肛門周辺にできるイボですが、手術など外科的治療を行ってイボを切除しても、3か月以内に再発する確率はおよそ25%と言われています。
症状が重く、イボの発生した範囲が広かった患者ほど、再発率が高くなるので、特に注意が必要です。

尖圭コンジローマの再発率が高い理由は、この病気の原因であるヒトパピローマウイルスを、外科的治療によっては完全に除去できないことにあります。
イボを切除した後にも残るウイルスが、潜伏期間を経て再度活動を始めることで、尖圭コンジローマは再発してしまいます。
表面上治ったように見える時期でも、ウイルスが潜伏している場合には、性交渉等によって感染を広げてしまう恐れもあります。

尖圭コンジローマの再発を防ぐには、免疫力を高めることが必要です。
ヒトパピローマウイルスへの感染自体は、性交渉の経験のある女性の60~80%程度は経験していると言われていますが、そのほとんどは症状の出ないまま終わります。
症状が出るのは、睡眠不足やストレス等で体の免疫力が落ちている場合が多いです。
尖圭コンジローマを予防するには、症状の出やすい性器や肛門の周辺の免疫力を高めておくことが大切です。

尖圭コンジローマの再発を防ぐ方法として、患部への塗り薬による治療が有効とされています。
患部の免疫力を高めることで、ウイルスの活動を抑えることができるためです。

代表的な塗り薬はイミキモド・クリームで、ベセルナクリームという名称で販売されています。
この薬のジェネリック医薬品であるイミキアドクリームもあり、こちらはベセルナクリームと比べると安価で入手することができます。
いずれも、患部に直接塗ることで、免疫機能を高め、ウイルスの活動を抑えて、イボを消失させます。
患部の免疫力を高めることができるため、再発の予防にも高い効果を期待できます。

コンジローマは外科手術が必要なこともある

尖圭コンジローマには手術を行っても再発率の高さという問題点を抱えています。
今日では手術を最初に行うことなく、ベセルナクリームやそのジェネリック医薬品であるイミキアドクリームなどが初回治療より選択されることが多くなりました。
有効成分イミキモドの優れた免疫賦活作用は、ヒト尖圭コンジローマの手術後の再発予防だけに止まらず、治療にも効果を発揮するからです。

このように手術などの外科的治療が必ずしも第一選択とはならなくなっているものの、今でもなお毛か手術が必要な場合があるのも事実です。
そのような状況としては、尖圭コンジローマのイボ病変が巨大化し、ベセルナクリームに含まれるイミキモドによる免疫機能の活性化だけでは、十分なイボ症状の改善が期待できない場合です。

尖圭コンジローマによるイボが集合しカリフラワー様に塊を形成すると、ベセルナクリームも十分浸透しないと考えられます。
このような状況の場合、とりあえず外科手術でイボを切除して、術後の再発予防にベセルナクリームを使用するといった治療が選択されることがあります。

もう一つ外科手術に踏み切らざるを得ない事例には、ガン化のリスクが高い場合です。
尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスには多数の種類があることが知られていますが、なかには発ガンリスクの高い種類も存在しています。
特にヒトパピローマウイルスの一部と子宮頸がんには深い関係があると見られています。
発ガンリスクの高いウイルスに感染しており、子宮頸部に異型細胞が発見された場合には、子宮頸がんのリスクが高いので外科手術に踏み切らざるを得ない場合もあります。
男性でも巨大な尖圭コンジローマで発ガンのリスクが否定できず、外科手術が必要な場合もあるのです。